金融機関の融資審査基準「人物評価」その項目とは

人物評価の項目とは 融資戦略

こんにちは、ヤマトキです。

融資の審査基準には「物件評価」と「人物評価」の2種類があります。
いずれもバランスがよく、評価が高い方が融資条件は良いものとなりますが、
片方が悪くてももう一方がよければ融資を得られる可能性もあります。

金融機関いもよりますが、一般的には
物件評価より人物評価を重視される傾向があるようです。

では人物評価の項目について解説していこうと思います。

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年収の高さと推移

現在の年収と、過去3年間の推移が右肩上がりで伸びているかが見られます。

過去3年間を見る理由としては、現在の年収から今後どれだけの伸び率が想定できるかを調べるためです。

納税額の高さと推移

これは主に個人事業主や法人向けですが、
過去3年間の決算が黒字であり、納税額が右肩上がりで伸びているかが見られます。

これを見る理由としては、
個人事業主や法人については決算書、確定申告書をコントロールできてしまうので、
納税額をゼロにせずにしっかり納めているかを確認するためです。

個人事業主はサラリーマンに対して
税額を5割、6割に圧縮することが可能であることを指しています。
これを「10:5:3」と言われます。

金融機関はこういった会計操作を嫌いますから納税をしっかり行って
国や社会に対して貢献している企業や個人を応援したいという社会的使命をもっているからです。

職業や肩書き

企業が上場していたり、有名企業、社員数が多い企業が安定感があると見られ評価が高くなります。

あとは医者、弁護士、公認会計士などの士業も「手に職がある」「再就職しやすい」とみなされるため評価が高くなります。

もっとも有利なのは公務員です。
公務員はリストラや倒産とは無縁なので、安定感があらゆる職業でもっとも高いということです。

融資が得やすい職業ランキングは以前の記事にも紹介してますので参考にしていただければと思います。

銀行が評価する職業ランキング
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勤続年数

1つの企業に長期間勤務している人の方が、安定感があるとみなされます。
ただ転職した場合も同じ業界や職種であれば年収がしっかりあがったのであれば金融機関もある程度は加味してくれたりします。

配偶者の有無、配偶者の年収

配偶者がいることで融資が有利となります。

万が一、当人の収入が減ってしまった場合も働くことで収入をカバーでき、または配偶者に連帯保証人になってもらうこともできるため金融期間も安心してお金を貸すことができるのです。

マイホームの有無

マイホームに関してはプラス、マイナスの両方の見解がありますが、
既に住宅ローンを組むために融資審査に通っている安心感があります。

しかし、住宅ローンの返済額が大きい場合にマイナスととられます。

無担保ローンの有無

自動車ローンや教育ローンは返済余力が弱まっているとみなされます。
また消費者金融の利用は融資NGとなるケースが多いです。

クレジットカードについてはローンに悪影響がない程度であれば問題ありませんが、
キャッシング枠の利用やリボ払いを選択していると借り入れ枠に影響を与えますし、
融資審査を行う人の心象もよくありません。

キャッシング枠のキャッシングカードなども借り入れ枠を使ってしまうため、
なるべく保有しない方がよいです。

共同担保物件、連帯保証人

購入する物件以外に担保に取れるものがあると融資を受けやすくなります。

連帯保証人は配偶者がいる場合は、配偶者を求められますが、
いない場合は、血縁関係にある家族になってほしいと金融機関は考えています。

共同担保については、通常は不要ですが、
当人の信用力に不安がある場合は求められることがあります。

既に物件を持っている場合は強いですが
それ以外に実家や、返済が残っている物件の返済が進んだ部分を担保として認められます。

それらを共同担保として設定はできますが、
万が一返済が滞ってしまった場合は、それらも取り上げられてしまうので
慎重に判断する必要があります。

提出可能な財務諸表

個人や法人の財務状況がわかる財務諸表、いわゆる損益計算書や貸借対照表が評価がしやすく有利です。

金融資産については融資を申し込むときに通帳などを証拠としてコピーの提出を求められます。
預金管理がしっかりできることをアピールできるようにしておきましょう

預金管理で好印象な例
・普段から記帳する
・メモ書きで支出項目を残しておく
・大きなお金の出し入れを減らす
・一定額の貯金をしっかり積み上げる
・残高の幅が大きく振れないようにする
・積立貯金や投資をしっかり行っている

紹介者の有無

紹介者がいると評価は高まりやすいです。

金融機関が信頼している業者や不動産投資家などが挙げられます。

人間性

・礼儀
・身だしなみが整っている
・社会人としてのマナー
これらができることは最低限求められます。

以上です。
お金のコントロールができる資料などがあると
融資担当者が融資審査部門を説得しやすくもなるため
さらに融資評価を受けやすくなります。

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